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〜 大きな会社と小さな会社(1) 〜

 私たちの業務分野(FA・PA分野)において大きな会社と小さな会社の日常業務における違いをさまざまな角度から述べていきたい。私は28年間大きな会社で勤務し、その後ケーイーエンジニアリングに4年前に入社しました。現在の会社に入社して間もない頃は仕事の仕方の違いに驚いたものですが、最近ではいい意味でも悪い意味でも慣れてしまいました。

 本コラムの目的は小さな会社(特にケーイーエンジニアリング)の優位性をPRすることにあるため、多少の誇張があるかもしれませんが、ご容赦願いたい。またあくまで個人の見解ですので、認識の低さから誤解を招くかもしれませんが、あわせてご容赦願いたい。 なお、本コラムは連載(毎月発行)しますのでご愛読のほど宜しくお願いいたします。

〜システム提案(1)〜

 お客様のところへ行ってシステムを提案する場合はお客様の目的を把握することが肝要で、その目的を実現できるシステムを提案することになります。

★大きな会社の場合
 X社(お客様)より設備を更新するのでそれに適したFAシステムを提案して欲しいとの依頼が営業部門に入りました。営業部門と技術部門がX社に出かけお客様の要望を聞いてきました。

<社内での会話>
(営)今回は是非受注したいのだが。どう?まだ仕様が明確でないところあるようだし、
   うちの標準システムから外れる箇所もあると思うけど。
(技)まずこの標準システムで提案してみよう。標準から外れる箇所はできないと言えないかな?
(営)それはだめだよ。他社のシステムなら標準に入っているし、簡単に作れないの?
(技)工場に作成依頼すると時間もかかるし、高くつくよ。
   この箇所だけ他社のパッケージを買ってくる手はあるけど、
   工場側が‘うん’と言わないだろうな。
(営)明日、工場に行って設計部門に相談しようよ。
(技)時間がかかるけど仕方ないな。そうするか。
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★小さな会社の場合
 X社(お客様)より設備を更新するのでそれに適したFAシステムを提案して欲しいとの依頼があり、SE二人がX社に出かけお客様の要望を聞いてきました。

<社内での会話>
SE1:仕様をこれからつめていく必要があるね。こちらから提案していこう。
SE2:システム構築だが、A社、B社を組み合わせたシステムを基本にしよう。
   しかし客先の要求を満たすには、C社のパッケージソフトが必要になると思うけど。
SE1:組み込めるかどうか、C社に確認してみよう。
SE2:簡単に試せるなら社内で動作確認してもいいね。
SE1:いずれにしてもシステム提案書を今週中に作成して、次週、客先に説明に行こう。
   提案者は私が書くので、C社の調査をお願いしてもいいかな?
SE2:了解。作業にかかろう。 
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■解説
 大きな会社では、標準システムから外れる場合の対応に時間がかかり、制限事項も考慮する必要があります。
 小さな会社では、自社で開発するだけでなく、他社のシステムを購入し、柔軟にシステムを構築することを本業にしているため、自由な発想でシステム構築を検討できるため対応に時間がかかることはありません。
 お客様の要求を実現するための選択肢は小さな会社のほうが多いと言えます。


         システム構築に対する自由度 小さな会社>大きな会社